学校に子どもたちの笑顔と声が戻ってきました。長いようで短かかった夏休みですが、どの子も心なしか一回り成長して大きくなったように見えます!

2019年9月2日 19時35分

9月2日(月)
 「さあ、実りの2学期スタート……始業式、そして、授業も始まりました!」
  2学期の始業式が行われました。始業式では、29名を代表して4年生の男子児童が「夏休みの思い出と二学期の目標」を発表しました。落ち着いて大きな声で発表できました。たいへんすばらしい目標でした。


「夏休みの思い出と二学期の目標」 4年生男子
 ぼくの夏休みの思い出は、二つあります。 一つ目は、市内水泳記録会です。ぼくは、六月のまだ寒い時からずっと練習していました。兄ちゃんの記録を目標にがんばりました。すると、どんどん記録がのびて、自由形と男子四百メートルリレーの選手になりました。うれしくて、せいいっぱい泳ごうと気合いをいれました。台風が来て、記録会がえんきになってしまったけれど、早ね・早起きに気をつけて体調をととのえました。当日は、今までのがんばりを思い出しながら、一生けん命泳ぎました。一位にはなれなかったけれど、自己ベストが出せてうれしかったです。
 二つ目は、いとこといっしょに遊んだことです。おぼんにいとこが遊びにきました。ひさしぶりに出会ったので、いっぱい遊びました。みんなで松野の水族館にも行きました。魚を見たり、ペンギンのさんぽを見学したりしました。ペンギンとしゃしんをとったり、さわったりできたのが、とても心に残りました。そのほかにも、たくさんの楽しい思い出ができました。
 いよいよ今日から二学期が始まります。 二学期の目標は、「全力で取り組む」に決めました。
 一つ目は、漢字です。ぼくは、漢字が苦手です。だから、夏休みも少しずつ練習をしてきました。もうすぐYB漢字オリンピックがあります。百点めざしてがんばります。
 二つ目は、たくさんある学校行事です。陸上は、夏休み中から練習が始まりました。個人でもリレーでも選手になれるよう、しっかり先生の話を聞いてがんばります。もう一つは、音楽会です。何の曲を演奏するのか今からわくわくします。自分の演奏する楽器が何になるかどきどきもしています。
 目標に向かってがんばり、楽しい二学期にしたいです。
 続いて校長から、この夏、特に印象的なシーンを全校に紹介しました。


「2学期始業式校長講話より」
 いよいよ2学期が始まりました。
 今年の夏休みは、みなさんにとってどんな夏休みでしたか。
 夏休み中は、暑い日が多かったですが、きっと、暑さに負けず、がんばって過ごしてくれたこととと思います。
 1学期の終業式や七夕集会の日に、皆さんに,「今年の夏休みはこんなことをやり遂げた」と胸を張って言える夏休みにしてほしいことをお話ししましたが、どうだったでしょうか。話を聞いてみたいと思います。
 (ここで達成度を3段階に分けて子どもたちに挙手させました)
 しっかり達成できたという人は少ないようですが、半分ぐらいはやれたという人はたくさんいるようです。どんなことを体験したのか、どんなことに取り組んだのか、感想なども付け加えて各クラスで発表してみてください。
 (2人の児童を指名しました)
 それでは、夏休みに、無人島の御五神島で自然体験活動に参加したMくん、体験活動で学んだことを教えてください。
 「みんなと協力して活動することの大切さを学びました。」
 (全員が拍手で称えました)
 次に、先ほど決意発表をしてくれたRくん、2学期の決意をもう一度お願いします。
 「何事にも全力を尽くして取り組むことです。」
 (同じく全員が拍手で称えました)
 2人ともすばらしいですね。始業式の今日はものすごく暑いですが、2学期の終業式にはどのような気候になっていると思いますか。
 (『冬』と回答してくれる子がいました)
 そうですね。終業式の日は雪が降っているかもしれません。それほど2学期は長い学期です。何にも考えずに過ごすのではなく、しっかりと自分なりの目標を立てて有意義な日々を送ってくれることを願っています。
 (ここから話をを替えました)
 昨日は、バスケのW杯、世界柔道、U18野球W杯とたくさんのスポーツの大会が行われましたが、今日は、夏休みにに行われたスポーツの大会で見かけた感動的な場面を紹介します。
 (ここで星稜高校 奥川恭伸選手の写真を提示)
 この高校野球の選手を知っている人はいますか?
 (顔は知っているようでしたが、名前は誰からも出てきませんでした)
 この夏、甲子園で準優勝した星陵高校のピッチャー奥川恭伸(おくがわやすのぶ)選手です。
 奥川選手は、炎天下の中で脱水症状により足の痙攣を起こしました。その時、敵チームである仙台育英高校や智弁和歌山高校の選手がスポーツドリンクや錠剤を手渡しする様子がありました。
 (ここで、仙台育英高校の選手がスポーツドリンクを手渡しする写真を提示)
 味方チームでなく相手チームの選手が、いち早くマウンドに駆けつけ、笑顔で見つめ合う姿がとても爽やかで印象的でした。
 (次に、渋野日向子選手の笑顔の写真を提示)
 このプロゴルファーを知っている人はいますか?
 (なんとなく知ってはいるが名前までは覚えていない雰囲気)
 全英女子オープンで見事優勝した渋野日向子(しぶのひなこ)選手です。
 優勝した渋野日向子選手の失敗を恐れないプレースタイルとプレー中の笑顔(そして、もぐもぐタイムで見せる表情)は観衆を引き付け、優勝を決めた最終ホールのバーディパットの姿は一躍渋野選手の人気を高めました。
 一方で、そこには同じスコアで優勝を争っていた南アフリカのブハイ選手がいました。ブハイ選手は渋野選手が打った最後のパットが成功した瞬間、両手を挙げて喜びました。
 (ここで、両手を挙げて喜ぶブハイ選手の写真を掲示)
 何とか外してほしいと願うのが勝負を争う人間の常のように思う私にとって、ライバルの栄光を称えるブバイ選手の姿は驚きのほかありませんでした。
 敵味方を超え、相手を思いやる心温まるシーンでした。スポーツは、相手も良いゲームをつくろうとして初めて成り立つものであり、自分さえよければいいわけではありません。自分を負かそうとしてくる相手は、スポーツをする上で大切な仲間でもあります。ある意味では自分とは対極の存在である相手すら尊敬・尊重(リスペクト)する姿勢は、多様性を尊重し、理解しようと努力することであり、社会や人生において大切な心構えと言えます。
 星稜高校 奥川恭伸選手と女子プロゴルファー 渋野日向子選手の活躍、そして、二人を敬う行動を取った人たちに拍手を送りたいと思います。これら二つの場面は、この夏、特に印象的なシーンでした。


  保護者の皆様には、大きな行事がたくさんある2学期を子どもたちが元気に乗り越えられるよう、「早寝・早起き・朝ご飯」を基本に体調管理をよろしくお願いいたします。


 始業式を終えた後、それぞれのクラスでは、学年委員の選出や席替え、宿題などの提出・点検、教科の授業などが行われていました。5年生の算数の授業では、間接指導の場面で、解き方を教え合う場面が見られました。授業では、早くも平常を取り戻しつつあります。さすが双小生(^_^)v


 5校時は、分団会が開かれました。2分団に分かれて、夏休み中の交通安全などについて振り返りを行いました。